オンラインボイトレと対面ボイトレの違い|どちらが自分に合っている?

はじめに
声や歌については、文章で説明すると、
どうしても分かりにくくなってしまうことがあります。
僕自身も、ボイトレや声について新しい知識を学んだとき、「なるほど」と頭では分かっても、実際に声を出してみるとすぐにはできないことがたくさんありました。
だからこそ、この記事では難しい内容もできるだけ分かりやすくまとめています。
すべてを一度で理解する必要はありません。
「そういう考え方もあるんだな」「これ、自分にも当てはまるかも」
そんなふうに、皆さんのボイトレや歌の練習の何か一つのヒントになれば嬉しいです。
そして、文章を読んでも「自分の場合はどうなんだろう?」と思ったら、ぜひ体験レッスンで直接質問してください。
実際に声を出しながら、一緒に確認していきましょう。
オンラインボイトレと対面ボイトレ、どちらがいい?
最近は、ボイトレも
対面レッスン
オンラインレッスン
のどちらも選べるようになりました。
「オンラインと対面は、どちらがいいですか?」
と聞かれる事もあります。
結論から言うと、
どちらが優れているかではなく、自分の目標や環境に合っているかで考える事が大切です。
ただし、実際にレッスンをしている立場から見ると、対面とオンラインには明確な違いもあります。
僕自身の経験では、
対面レッスンの方が、声について得られる情報量は多い
と感じています。
一方で、
オンラインでも、十分にボイトレを行う事はできます。
この両方を理解したうえで、自分に合った方法を選ぶ事が大切だと考えています。
対面レッスンの特徴
対面レッスンでは、先生と生徒さんが同じ空間にいます。
そのため、オンラインと比較すると、
声に関する情報量が多い
というメリットがあります。
例えば、
声の聞こえ方
声量の変化
声質の変化
発声中の微妙な変化
部屋の響き方
声を出しているときの全体的な様子
など、オンラインでは機器を通す事になる情報を、より直接的に確認できます。
もちろん、対面だからすべてが分かるわけではありません。
それでも僕の経験上、
声を細かく観察するという意味では、対面レッスンの方が得られる情報量は多い
と考えています。
対面レッスンには「移動」という負担もある
一方で、対面レッスンには、
レッスン場所まで移動する必要がある
というデメリットがあります。
例えば、
自宅↓移動↓スタジオ↓レッスン↓移動↓自宅
という時間が必要になります。
さらに、スタジオなどを利用する場合には、
レッスン場所の費用やスタジオ代
が発生する場合があります。
つまり、対面レッスンでは、
声について得られる情報量が多い一方、時間や場所に関する負担も増える
という特徴があります。
オンラインレッスンの特徴
オンラインレッスンでは、先生と生徒さんが別々の場所にいて、インターネットを通してレッスンを行います。
そのため、対面と比較すると、
得られる情報量には限界があります。
声がマイクやスピーカーなどの機器を通るため、
音質
音量
部屋の響き
通信環境
などの影響を受けます。
その意味では、
対面レッスンとまったく同じ情報量を得られるわけではありません。
これはオンラインレッスンの特徴として、正直に伝えておきたい部分です。
それでもオンラインで十分にレッスンできます
では、
「情報量が少ないなら、オンラインはおすすめできないの?」
というと、僕はそうは考えていません。
内田のボイトレで実際にオンラインレッスンを行ってきた経験からすると、オンラインでも十分にレッスンできます。
例えば、
発声の確認
音程の確認
リズムの確認
高音の練習
声の出し方の確認
歌い方の分析
練習方法の提案
曲への応用
自宅練習の確認
など、多くの内容をオンラインで行う事ができます。
特に、
「どのように練習するか」「何を意識するか」「今の課題は何なのか」「次回までに何を練習するのか」
といった部分は、オンラインでも十分に取り組めます。
対面とオンラインの違いを整理すると
簡単に整理すると、次のようになります。
対面レッスン | オンラインレッスン | |
声の情報量 | 多い | 対面より少ない |
声の細かな確認 | しやすい | 機器・環境の影響を受ける |
移動時間 | 必要 | 基本的に不要 |
レッスン場所 | 必要 | 自宅などで可能 |
スタジオ代 | 場合によって必要 | 基本的に不要 |
遠方からの受講 | 難しい場合がある | 受けやすい |
自宅環境での練習確認 | できない | 実際の環境を確認できる場合もある |
継続のしやすさ | 人による | 移動負担が少ない |
このように、
対面には「情報量」というメリットがあり、オンラインには「時間・場所」というメリットがあります。
対面のメリットは「情報量」
僕が対面レッスンについて特に感じているのは、
情報量の多さ
です。
声は非常に複雑です。
単純に「高い声が出た」「低い声が出た」というだけではなく、
声質
音量
音程
声の変化
発声時の感覚
歌の中での使い方
など、さまざまな情報があります。
対面では、それらを同じ空間で確認できるため、オンラインより細かく観察できる場面があります。
そのため、
「できるだけ多くの情報を先生に見てもらいたい」
という人には、対面レッスンが向いている場合があります。
オンラインのメリットは「時間と場所」
一方で、オンラインの大きなメリットは、
移動時間がない事
です。
例えば、片道1時間かかる場所にレッスンへ行く場合、
レッスン時間が60分でも、
往復で2時間かかれば、全体では3時間必要になります。
オンラインなら、その移動時間を減らす事ができます。
また、スタジオを利用する場合の費用も基本的には必要ありません。
そのため、
「できるだけ時間を有効に使いたい」
「仕事や学校が忙しい」
「遠方に住んでいる」
という人には、オンラインのメリットがあります。
「情報量」と「通いやすさ」のどちらを優先するか
ここで大切なのは、
何を優先するか
です。
例えば、
「声をできるだけ細かく見てほしい」
という人なら、対面が合うかもしれません。
一方、
「遠くて通えない」
「移動時間がもったいない」
「仕事の合間にレッスンを受けたい」
という人なら、オンラインの方が継続しやすいかもしれません。
そして、ボイトレでは、
継続できる事
も非常に大切です。
どれだけ良い環境でも、通う事が負担になって続かなければ、長期的な練習につなげにくくなります。
オンラインレッスンで大切なのが通信環境
オンラインの場合、通信環境も重要です。
通信が不安定だと、
音声が途切れる
映像が止まる
声が遅れて聞こえる
会話のタイミングが合わない
などが起こる可能性があります。
ボイトレでは「声を聞く」事が重要なので、
できるだけ安定した通信環境
を準備する事をおすすめします。
また、スマートフォンやパソコンのマイクなど、使用する機器によっても聞こえ方が変わります。
オンラインレッスンでは、
「オンラインだから情報量が少ない」だけではなく、「環境を整える事で、できるだけ確認しやすくする」
という考え方も大切です。
目標によって、対面とオンラインを選ぶ
僕は、ボイトレではまず、
「何をいつまでにできるようになりたいのか?」
を考える事が大切だと思っています。
例えば、
「半年後にこの曲を歌いたい」
のであれば、
現在の状態を確認して、
何が課題なのか
どのくらい練習できるのか
どのくらいの頻度で確認する必要があるのか
対面とオンラインのどちらが継続しやすいのか
を考えます。
つまり、
目標↓現在地↓課題↓ロードマップ↓レッスン方法
という順番です。
1か月後にライブがあるなら?
例えば、
「1か月後にライブがあります」
というケース。
さらに、
「レッスンに行ける日は1日しかありません」
という状況なら、
「月1回だから60分」
と機械的に決める必要はありません。
その1日を有効に使うために、
2時間、3時間のレッスンを検討する
という考え方もあります。
もちろん、長時間なら必ず上達するという意味ではありません。
声の疲労なども考えながら、
現状確認
課題の整理
発声
曲への応用
録音
修正
本番を想定した確認
などを組み合わせます。
そして、本番までに何を優先するのかを考えます。
オンラインと対面を組み合わせる方法もある
「オンラインか対面か」
の二択で考える必要もありません。
例えば、
対面で細かく確認する↓自宅で練習する↓オンラインで途中経過を確認する↓必要に応じて対面で再確認する
という方法も考えられます。
もちろん、すべての人に必要というわけではありません。
ですが、
目標に合わせてレッスン方法を使い分ける
という考え方もできます。
自分の声を録音する事も大切
オンラインでも対面でも、僕が大切だと考えているのが、
自分の声を録音して確認する事
です。
レッスン中は、
「今できた!」
と思っていても、後から録音を聞くと、
「思っていた声と違う」
と気づく事があります。
逆に、
「自分では上手くいっていないと思っていたけれど、録音すると意外と良かった」
という事もあります。
録音は完全な客観評価ではありません。
マイクや部屋の響きなどによって聞こえ方は変わります。
それでも、
自分の感覚だけではなく、録音という別の情報を使って確認する
事には意味があります。
ボイトレでは「先生の場所」より「自分の目標」から考える
ボイトレを選ぶとき、
「有名な先生だから」
「対面だから」
「オンラインだから」
だけで決めるのではなく、
自分の目標に対して、どのようなレッスンが必要なのか
を考えてみてください。
例えば、
「半年後にこの曲を歌いたい」
なら、
「そのためには、今何が必要なのか?」
「どのくらいの頻度で確認した方がいいのか?」
「対面とオンライン、どちらが続けやすいのか?」
を考えます。
内田のボイトレでは「伴走する事」を大切にしています
僕が大切にしているのは、
生徒さんの目標を先に決めて、そこからロードマップを作る事
です。
例えば、
「半年後にこの曲を歌いたい」
という目標があるなら、
現在地を確認して、必要な課題を整理します。
そのうえで、
「今はこれを練習しましょう」
「次回はここを確認しましょう」
「ここまでできたら、次の段階に進みましょう」
というように、一緒に進んでいきます。
これは、
対面だからできる、オンラインだからできない
という話ではありません。
どちらの形式でも、
目標に向かって一緒に考え、確認し、必要に応じて修正していく
事を大切にしています。
オンラインと対面、どちらが向いている?
対面レッスンが向いている人
声についてできるだけ多くの情報を見てもらいたい
細かな声の変化を確認してほしい
先生と同じ空間でレッスンしたい
移動時間やスタジオ代を負担できる
対面の方が集中しやすい
オンラインレッスンが向いている人
遠方に住んでいる
移動時間を減らしたい
仕事や学校が忙しい
自宅でレッスンを受けたい
スタジオ代などの負担を減らしたい
自分の練習環境でレッスンを受けたい
安定した通信環境を用意できる
ただし、これはあくまで目安です。
内田の経験から考える「対面とオンライン」
僕自身が実際にレッスンをしてきた経験からすると、
対面レッスンの方が、声に関する情報量は多い
と思っています。
これはオンラインレッスンを否定する意味ではありません。
むしろ、
オンラインでも十分にレッスンできます。
実際にオンラインで、
発声
音程
リズム
高音
歌唱
練習方法
課題の整理
などを一緒に確認する事はできます。
だからこそ、
「対面の方が情報量は多い。でも、オンラインでも十分に学べる」
というのが、現在の僕の考えです。
そのうえで、
自分の目標・生活・時間・予算
を考えて選んでほしいと思っています。
まとめ
オンラインボイトレと対面ボイトレには、それぞれメリットと特徴があります。
対面レッスンは、
声などの情報量が多い
というメリットがあります。
その一方で、
レッスン場所までの往復時間が必要
スタジオなどの費用がかかる場合がある
という負担があります。
オンラインレッスンは、
対面と比較すると情報量は少なくなります。
しかし、
レッスン場所まで移動する必要がない
移動時間を減らせる
スタジオ代が基本的にかからない
遠方からでも受講しやすい
というメリットがあります。
そして、僕自身の経験では、
対面の方が情報量は多いものの、オンラインでも十分にボイトレを行う事ができます。
だからこそ、
「対面だから良い」
「オンラインだから悪い」
という単純な選び方ではなく、
自分の目標にどちらが合っているのか
を考えてみてください。
そして、
目標を決める↓現在地を確認する↓課題を整理する↓ロードマップを作る↓対面・オンラインを選ぶ↓練習する↓確認・修正する
という流れを作っていく。
内田のボイトレでは、このように生徒さんの目標を一緒に考え、ロードマップを引きながら、その目標に向かって伴走していく事を大切にしています。
最終的には、
「先生がいないと何もできない」ではなく、「自分の声を自分で観察して、練習方法を考えられる」
状態を目指していきたいと考えています。
対面でもオンラインでも、まずは自分が何を目指しているのか。
そこから考えてみる事をおすすめします。


